【後ろ歩きで活発になるGLUT4(グルット・フォー)の働きとは】
後ろ向きに歩くと,日ごろ使わないももの内側の筋肉やお尻の筋肉を刺激することになります。
これによって,筋肉中のブドウ糖を効率よく取り込むタンパク質である「GLUT4」が活発になるため,ダイエット効果があります。
普段あまり使っていない筋肉が使われると,GLUT4が表面に出てきやすくなります。
その刺激が続けば,GLUT4の総量も増えてきて,さらにブドウ糖を取り込みやすくなってくるのです。
同じ運動量でも,普段使われている筋肉ではこのような効果は得られません。
筋肉に効率的にブドウ糖が取り込まれているとエネルギーになりやすく,また,ブドウ糖がグリコーゲンに合成されて筋肉内に入るため,筋肉が増えて強化されていきます。
筋肉が増えた分,脂肪を燃やす力も増えるので,エネルギー効率のよい体になるのです。
【後ろ歩きによるエクササイズの方法とは】
後ろ歩きは筋肉の刺激と燃焼効率がよいので,10分で普通のウォーキングの20分に相当します。
後ろ向きでは歩きにくく,また転ぶ危険も考えるとある程度の広い場所が必要なので,最適なのはプールでしょう。
プールだと水圧がかかり,同じだけ歩いたとしても,エネルギーの消費は大きくなります。
そして,できるだけ膝を高く上げるように心がけて歩くことが大切です。
後ろ歩きは歩幅が小さくなりやすく,また足も大きくは上がりにくいものです。
【サイドステッパーを使ったエクササイズとは】
最近人気のサイドステッパーも,日ごろ使わない筋肉を刺激するには効果的です。
この健康器具は,サイドステップや腹筋運動,背筋運動などの理論を応用したものです。
サイドステッパーはペダルを踏むと,上下のみならず,左右にも動くようになっています。
主に,ウエスト,ヒップ,内もも,外もも,ふくらはぎを中心として全身の筋肉を鍛えることができます。
サイドステッパーを踏むたびに,ペダルが外側に動いてウエストがねじれ腹部の筋肉が強く刺激されます。
それと同時に,ヒップからふくらはぎにかけての筋肉が鍛えられていくのです。
【ダイエットに効果的なウォーキングとは】
有酸素運動であるウォーキングは,いまやダイエットの定番であり,休日には公園や遊歩道などでウォーキングを楽しむ多くの人の姿が見られます。
これまでウォーキングでは,基本的に1日30分歩くのが効果的だといわれてきました。
最初に消費するのは体内の糖質で,20分以上持続しないと脂肪が燃え始めため,少なくとも30分は続けないとその効果が得られないと考えられてきたからです。
ところが最近,例えば10分×3回に分けても同じ効果が得られることがわかったのです。
それは,脂肪を分解する「リパーゼ」という酵素が,運動開始10分ぐらいから働き始め,運動後もしばらくは脂肪を燃やし続けてくれるということからきています。
1回30分は無理でも,10分×3回ということであれば自分のペースで無理なく始められるダイエットであるといえるでしょう。
【ウォーキングで脂肪が燃えやすい理由とは】
運動で効果的に脂肪を燃やすには酸素が必要で,負荷の少ない運動(有酸素運動)を長時間続ければ続けるほど,脂肪は燃焼されます。
よって,有酸素運動であるウォーキングやジョギングなどは,脂肪を燃やすには最適な運動なのです。
ちなみに,運動の内容によって脂肪の消費は,
・平常時には,糖質60%,脂肪40%の割合でエネルギーを消費。
・息切れするほどのジョギングや激しい運動では,糖質80%,脂肪20%と,脂肪は殆ど減少しない。
(体は燃えやすい糖質のほうを先にエネルギーにしてしまうため)
・速足で駅まで歩くなどの負担のない運動では,糖質35%,脂肪65%と逆転。
(軽い運動のほうが脂肪が燃えやすいため)
【ストレッチなども取り入れて効果をアップ】
①まずは,正しいウォーキングの仕方を覚えて,楽しく歩くことが大切です。
②ウォーキングでは,やや速足,がポイントです。
軽い運動とはいっても,ダラダラ歩いていては効果がなく,よい結果にはつながりません。
③効果を上げるには運動強度も大事で,普段よりやや強く,ということもポイントになります。
④さらに効果を上げるには,ストレッチも取り入れ,ウォーキングの途中や終わったあとに手足や腰の筋肉を伸ばすなどします。
たまには,水泳などで,ウォーキングでは使わない筋肉を刺激するのもよいでしょう。
【ストレッチスリッパによる効果とは】
ストレッチスリッパは「やせるスリッパ」として通販などでも人気商品ですが,健康サンダルの一種で,つま先がかかとよりも上がっているものです。
室内で履くだけでよいので,飽きっぽい人でも,無理なく日常の生活に取り入れることができます。
かかとからつま先にかけての約9度の傾斜が特徴で,この傾斜が坂道を登るのと同じような効果となって,ごく自然なストレッチ作用につながるのです。
これによって,普段使わない下半身の筋肉が鍛えられ,ヒップアップや太ももが細くなったり,足首が締まったりと下半身が引き締まっていくのです。
また,骨盤のゆがみを解消する助けにもなります。
【効果を引き出すポイントとは】
歩くときは,お腹を引き締めるようにまっすぐ立ち,つま先を引きずらないように歩きます。
1回20~30分程度で,無理をせずに続けることが効果のポイントです。
ただし,腰にもそれなりに負担がかかるため,無理をせずにまずは5分ほどから始めてもよいでしょう。
日ごろ運動をしない人や,腹筋や背筋の弱い人には,かなりきつい刺激になるはずです。
もっと効果を求めたいという人は,このスリッパを履いてストレッチをしてみましょう。
そして夜,お風呂に入ったときには,足や腰をマッサージして緊張した筋肉をほぐします。
履けばわかる通り,このスリッパはかなりパワフルで,日ごろ伸ばしていないアキレス腱やふくらはぎの筋肉が緊張してきて,かなりしんどいはずです。
しかし,慣れてくるほどに太ももの後ろのあたりが張って,背筋も伸びてきたりと,短い期間で効果を実感する人も少なくないでしょう。
【履きっぱなしはダメ】
履きっぱなしはトラブルの元となので,絶対にやめましょう。
足にかなりの重力がかかるので,足の関節を傷めたり,腰を傷めたりする人もいるのです。
また,使った筋肉は休ませることによって強化されるため,この点でも履きっぱなしはよくないのです。
履き慣れてくるとそれなりの快感が得られるため,履けば履くほど効果があると勘違いしてしまいます。
一番いいのは,時間やシチュエーションを決めて利用するということです。
例えば,食事を作るとき,掃除をするときなど。
【電気で筋肉を刺激するEMSとは】
EMS(※)は,筋肉が電気で動くという原理を利用して筋肉を電気で直接刺激し,体を動かさなくても運動をしているのと同じ状態にするものです。
※EMS=Electrical Muscle Stimulation
もともとは,病気やケガ,高齢などで体を動かせない人のリハビリ用,スポーツ選手の筋肉強化用として開発されたものです。
よく知られたものとして,ドイツの大手医療機器メーカー・シーメンス社製の「ステレオダイネー夕ー」があります。
日本では,ダイエット外来のある医療機関や整骨院やスポーツジムなどで導入されており,効果もかなり高いということが報告されています。
利用したい場合は,これらの機関を訪ねて相談してみるとよいでしょう。
【家庭用EMSマシンでの効果とは】
体脂肪率の減少と,ウエストの引き締め効果が,メーカーの実験で確認されています。
効果の出やすい人は,1回だけでウエストが3センチも縮まった,というケースもあるようです。
家庭用のEMSとしては,14万~15万円程度のものから,各社いろんなタイプのものを発売しています。
最近では粗悪品も出回っているようなので,購入の際にはよく調べることが大事です。
結論としては,高いものは効果があり,安いものはあまり効果がない,といったところです。
医療用のEMSは300万円以上もするので,それと同等の効果を得ようとするのは無理というものです。
とはいえ,もとは医療用なので,それなりのマシンを正しく使えば効果もそれなりのはずです。
【毎日少しずつ続けることが秘訣】
長時間続ければそれだけ効果が上がるというものでもなく,手軽さにまかせて1日に何時間もやっていいというものではありません。
なぜなら,筋肉を使ったあとは休ませないと,筋肉は強化されないからです。
また,効果が出たからといってすぐにやめてしまっては意味がなく,またたく間に元の状態に戻ってしまうので気をつけましょう。
毎日少しずつ続けることが秘訣なのです!
効率がいいからといって,夜,マシンを装着したままで眠っている人がいますが,これは体にとても悪いやり方なので,絶対にやめましょう。
確かに脂肪が燃えやすい状態にはなっていますが,筋肉が緊張したままなので副交感神経に切り替わりづらく,安眠の妨げとなってしまいます。
また,睡眠時に分泌される重要なホルモンまでが出なくなってしまうのです。
【体の中の毒素を出すデトックスとは】
「デトックス」とは,「体の中の毒素を出す」ことの総称です。
現在,医学の分野ではいろいろな疾病の治療や予防に取り入れられています。
特に欧米では,この考え方を美容にも生かしていろいろな方法が実践されており,腸内洗浄やプチ断食もその中の1つです。
体内の毒素を出すことで血液がサラサラになり,体内の循環システムが活性化され代謝が飛躍的に向上します。
その結果,脂肪が燃えやすくなって,体重も減少していくというわけです。
また,体内の毒素の75%は便となって排出されていきます。
このことは,腸にたまった毒素を出すことで便秘が解消されるばかりではなく,免疫機能の働きが向上し体全体の免疫力を高めることができるのです。
もちろん,お肌の調子も良くなることはいうまでもありません。
まずは2~3か月を目標に始めるのがよいでしょう。
【一般的なデトックスの方法とは】
①朝食前と就寝前の1杯の水
水は,デトックスの基本中の基本といえます。
朝は腸の働きと代謝をよくするために,夜は蓄積された毒素を排出させるために飲みます。
ミネラルウォーターや,有害ミネラル(※)を取り除く逆浸透膜タイプの浄水器を使った水が最適です。
※有害ミネラル…水銀,鉛,アルミニウムなど
②解毒力があるハーブティー
ハーブティーをおすすめする理由は,簡単にそのエキスをとることができる点です。
ルイボスティーは,ダイエット茶として知られ,胃腸の働きをよくし,塩分や老廃物の排出を促してくれます。
どくだみ茶は,強い利尿作用と便秘解消の作用があり,体内の毒を排出してくれます。
その他に,利尿作用,解毒作用があるものとしては,ヤロウフラワー,レモンバーム,ローズヒップ,ジュニパーベリーなどがあります。
③お風呂で汗を出す
体内の毒素のうち約3%は汗となって排出されるので,お風呂に入って汗を出すとよいでしょう。
中でも,じんわりと汗を出すには半身浴が最も効果的で,ぬるめのお湯にゆっくり20分つかった後に,シャワーでマッサージします。
そうすれば,リンパの流れが盛んになって,デトックス効果をよりアップさせることができます。
④解毒・発汗作用のあるものを食事でとる
わさび,にんにく,ねぎ,しょうが,香菜など,たいがいの薬味には解毒作用があり,中でも特に,コリアンダーの解毒作用は強力です。
こういった食材を日々の食事に取り入れることによって効果が得られます。
⑤加工食品や食品添加物は極力ひかえる
なるべく加工度の低い,野菜やくだもの,木の実,穀物など,をとるようにしましょう。
【環境を重視する日記ダイエットの考え方とは】
肥満の要因は大きくは2つに分けられ,1つが遺伝によるもので3~4割,もう1つが環境によるもので6~7割がそれぞれ該当します。
アメリカで生まれた日記ダイエットは,特に環境を重視しています。
肥満になる環境を洗い出し,それを改善していけば肥満は自然と解消できる,という考え方が基本です。
正式には「行動修正療法」といい,日本肥満学会も推奨する本格的なダイエット法です。
その方法は,毎日自分の食べたものや行動日記をつけるだけの簡単なものです。
日記をつけることによって,肥満の原因は必ず見えてくるものであり,それを自覚して問題を解決する努力をすることが重要なのです。
そうしていけば,自然とダイエットにつながっていくというわけです。
【日記ダイエットの進め方とは】
①「食事日記」
朝起きてから夜寝るまでに食べたものを,順序良くすべて書き出します。
食事時間,メニュー,食事の量,そのときの状況や気持ちまでを詳しく記録します。
常時ノートを持ち歩き,食事後すぐにメモをとることをおすすめします。
②「行動日記」
食事日記と同じく,何時に,どこで,何をしたかを記録します。
例えば,8時半出勤,エスカレーターで駅のホームまで上がるとか,夜9時~10時,缶ビール3本を飲みながらテレビを見る,など。
さらに,運動量を見るために,万歩計を付けて計測することもおすすめします。
③体重の記録
体重は同じ時間や条件で測るようにします。
毎日体重を測るだけでも意識がダイエットに向かうので,自己管理がしやすくなります。
④日記をもとに太る原因をチェック
1か月分の記録がたまったら,そこで分析を始めます。
食事日記,行動日記,そして体重の記録を見て客観的に分析し,問題点を探し出すのです。
・食事に偏りはないか
・食べ方に,早食いといったような,何かくせがないか
・間食が多くないか
・運動が足りないのではないか
など。
⑤そして,できる範囲で改善していけばよいのです。
・夜遅く間食をしているので,夜9時以降は何も口にしないようにしよう!
・早食いなので,なるべく時間をかけて,ゆっくり噛んで食べよう!
など。
特別なダイエットをしなくても,問題点を改善し,こうした行動を積み重ねていくだけでいいのです。
そうすれば,着実に体重は減っていくでしょう。
【ツボとさまざまな器官や組織との関係とは】
東洋医学では,全身のバランスをとる「気」の通り道のことを経絡(けいらく)といい,その経絡に沿って,最も強く反応する場所が「ツボ」です。
人間の体には1000以上ものツボがあるといわれ,特に足の裏,手の甲,そして耳には多くのツボが集中しています。
そのすべてのツボが,内臓や筋肉,神経など,さまざまな器官や組織と密接に関係しており,ツボを刺激することによって,関係している器官や組織が刺激され正常な状態に戻ります。
【耳ツボダイエットの進め方とは】
耳ツボダイエットは,耳にある食欲を抑えるツボなどを刺激して行うダイエット法です。
治療院などでは,専用の針を使ったり,シール状のものを貼って刺激したりします。
また,自分で指を使って刺激する方法もあります。
ツボ押しはそれ自体ですぐやせるというのではなく,食欲を自然に抑え消化器官の働きを盛んにして,太りにくい体質をつくるということです。
①耳ツボはポイントが小さいので,最初は鏡を見ながら押すとよい。
②1回の刺激は5~8秒ほど。
③少しずつ力を入れて軽い痛みを感じたら,逆にゆっくり力をゆるめていく。
④これを3回ほど繰り返す。
⑤毎日,食事の30分前に行うと効果的。
【ダイエットに効果がある7つの耳ツボとは】
耳には150ものツボがあるといわれ,特に自律神経に敏感に働きかけるので,大変反応を起こしやすいツボです。
中でも次の7つの耳ツボはダイエットに効果があるといわれています。
・「神門(しんもん)」
精神を安定させるツボで,ストレスなどでイライラした気持ちを鎮めてくれる。
・「胃(い)」
消化を高めるとともに,空腹による腹痛や不快感を抑える。
・「食道(しょくどう)」
胃,腸,肝臓,すい臓などの機能を高め,太りにくい体質をつくることを助ける。
・「噴門(ふんもん)」
胃の働きを正常にして,消化・吸収力を高める。
・「肺(はい)」
食欲を抑えるツボでもあり,体脂肪がエネルギーに変換されやすくなる。
また,呼吸器の肺の働きを高めるツボでもある。
・「内分泌(ないぶんぴ)」
ホルモンなどの分泌をスムーズにし,生理不順などを解消し,肥満を防ぐ効果がある。
・「飢点(きてん)」
過剰な食欲を抑える効果があり,押すだけでなく,つまんで刺激を与えても効果的である。
【冷湿布で褐色脂肪を刺激することによる効果とは】
ダイエットは,燃焼効率×時間 です。
シャワーを浴びる方法では,効果はあるものの時間が限られています。
燃焼効率は多少悪くても,長く続けられるほうが無理なく効果を得やすいといえます。
このダイエットの理屈は,褐色脂肪ダイエットと基本的に同じです。
脂肪を燃焼させる褐色脂肪を刺激することによって,より燃焼を高めようというのです。
その刺激として,冷やす,温めるを繰り返す温冷法を用います。
褐色脂肪が集まっているところは,首,肩甲骨の間,わきの下,腰ですが,冷湿布を貼るのは首,肩甲骨の間,腰です。(わきの下は冷えすぎると腕の血行が悪くなるので除きます)
ここに冷湿布を貼ると温度が下がり,それを褐色脂肪が察知して,脳に熱を出すように命令します。
ここで冷えるのはある部分だけですが,脳は全身が冷えたものと勘違いしてしまいます。
そして,全身の発熱を促すために交感神経が活発になり,脂肪の燃焼が盛んになっていくのです。
冷えた褐色脂肪は,特に熱を発するようになって,脂肪燃焼が進んでいきます。
食事によって褐色脂肪は熱が上がり,手で触れてみればわかります。
食後しばらくしてから,熱がいちばん上がりやすい部分に冷湿布を貼るのが最も効果的です。
そして,冷湿布の効果がある間(冷えている間)は貼り続けましょう。
【寝ている間も脂肪を燃焼させてダイエット】
また,足の裏に温湿布を貼ると足の血流がよくなり,交感神経がより刺激されて褐色脂肪が活性化します。
外見ではわかりにくい肩甲骨の間と腰は外出中でも貼っておき,効果がなくなったら取り替えます。
家の中では,首にも貼り,さらに足には温湿布を貼っておくこともできます。
この方法は湿布を貼るだけで,あとは何をしようがかまいません。
寝転んでテレビを見ながらでもダイエットができるのです。
入浴後に熱が引いてきたら冷湿布を貼って,そのまま朝まで寝ている間に脂肪が燃えてくれます。
その燃焼量は軽く歩いているのと同じという研究報告もあります。
ゆっくりと歩いていたら,通常は脂肪は燃えにくいのですが,一晩中,一日中となると話は変わります。
冷湿布は,それと同じ効果が得られる簡単で優れた方法なのです。
【ダイエット効果がアップするお風呂の入り方とは】
半身浴とは,おへそよりこぶし一つ上の高さまでお湯につかるという入浴法です。
この方法だと,体に負担をかけずに,長い時間お湯につかっていることができます。
そのため体が芯まで温まり,血液の循環を促して,脂肪が燃焼しやすい体に変わっていくのです。
半身浴では,まず最初に42度程度の熱めのお湯に1~2分首までつかるとよいでしょう。
こうすることによって,体が目覚め,エネルギーを消費する準備ができ,効率が上がるのです。
【半身浴の4つの効果とは】
①血行がよくなり老廃物を排出
ぬるめのお湯にゆっくりつかる半身浴では,体が芯まで温まるので血液が全身をめぐり,汗をかいて老廃物が出やすくなります。
②水圧で下半身のむくみをとる
湯船につかるだけで1トン近い水圧が体にかかるので,首までつかる全身浴では,その分心臓にもかなりの負担がかかります。
その点,半身浴なら上半身の負担がなく,むくみがちな足を重点的にほぐすことができます。
③胃の運動がゆるやかになり食欲を抑制
体の芯まで温まることで,皮膚の血管が広がり胃腸の血管が収縮するので,胃の運動がゆるやかになり胃液の分泌が減って食欲が抑えられます。
④イライラによる過食の防止
ぬるめのお湯にゆっくりつかることで,自律神経のバランスが整えられ心身ともにリラックスできるので,イライラによる過食を防止できます。
【半身浴の入り方とは】
①まず,浴室を熱いシャワーなどで温めます。(特に,冬は風邪をひきやすいので忘れずに)
②次に,かかり湯をしてから,42度の熱めのお湯に1~2分首までつかり,しっかり体を温めます。
③それから半身浴に入ります。
・熱いお湯を減らし水を足して38~40度ぐらい(少しぬるいと感じるくらいの温度)のお湯にします。
・1回20分ぐらいを目安にして,続ける場合は1度休憩をとるようにします。
・お風呂の中でマッサージをするのも効果的です。
・40度のお風呂に20分入ると,約100キロカロリーの消費になります。
④水分が失われるので,入浴後はもちろん,入浴中でも水分を補給するようにします。
【2種類の脂肪細胞,「白色脂肪」と「褐色脂肪」とは】
体脂肪には,2種類の脂肪細胞があります。
1つは,「白色脂肪」で,脂肪がついて太っちゃった,という類の脂肪。
もう1つは,「褐色脂肪」で,いわゆる善玉の脂肪。
褐色脂肪はやせる脂肪といわれ,熱を放出してエネルギーを消費しやすくし,体温を保持する役目があります。
成人でも全部合わせて40グラムほどで,褐色脂肪の働きが活発だと,余分な脂肪がどんどん燃えて脂肪が蓄積されることはありません。
肥満ぎみの人は,この褐色脂肪の働きが弱っているともいえます。
褐色脂肪は交感神経の刺激によって,その働きが活発化します。
交感神経の働きをうまく目覚めさせてやれば,効果的に脂肪を減らすことができるでしょう。
【褐色脂肪を活性化させる効果的な方法とは】
褐色脂肪は,首筋,わきの下,肩甲骨の周辺,心臓の周辺,腎臓の周辺に集まっています。
食事をすると首筋が温かくなったりするのは,褐色脂肪がエネルギーを消費しているからです。
こういう人は基礎代謝が良く,食べても太りにくい,褐色脂肪が元気な人です。
逆に,食事をしてもこの周辺が熱くならない人は,褐色脂肪の働きが鈍いといえるでしょう。
そこで,褐色脂肪の働きを活性化させる効果的な方法が「温冷シャワー」です。
温水と冷水を交互に,首筋,わきの下,肩甲骨の周辺などに,約20秒ずつ当てていきます。
集中的にその部分を刺激することで,短時間で交感神経に切り替わって,褐色脂肪が活性化し始めます。
特に,体が活動的になる朝のシャワーがおすすめです。
ただし,心臓の弱い人や極度に疲れている場合はひかえるべきです。
【ほかのダイエットとの併用でより効果アップ】
交感神経が働いて脂肪が燃えやすくなる仕組みは,種々のダイエットに応用されています。
特徴は,褐色脂肪が集まっている部分を直接刺激して,より効果的に活性化させるという点です。
この他,さきほどの部位のストレッチや,ダンベル体操も褐色脂肪ダイエットのひとつになります。
特にシャワーを使ったダイエットはお手軽なので,これと,他のダイエットとの組み合わせで効果アップが期待できます。
運動や食事に気をつけても体重が減らない人は,基礎代謝や交感神経の働きが鈍いのかもしれません。
このような人は特に,褐色脂肪を意識したこのダイエットが有効です。
【モーツアルトの高周波による効果とは】
クラシック音楽には高周波数音域が多く,リラックス効果があります。
中でもモーツアルトの楽曲の周波数は3500~5000ヘルツの高周波数音域がたくさん使われています。
高周波数は,自律神経の「副交感神経」の働きを活発にします。
モーツアルトダイエットのポイントは,ストレスを解消する副交感神経の働きが活発になるとストレス太りが抑えられるという点にあります。
【ストレス太りの原因とは】
ストレスは,筋肉の中にたくわえられたグリコーゲンを分解して,血液中にブドウ糖を放出します。
肉体的なストレスなら,そのエネルギー源のブドウ糖を消費することができます。
しかし精神的なストレスでは,あまりブドウ糖が使われず血液中に濃く残ってしまいます。
余分なブドウ糖は肝臓で中性脂肪に合成され,脂肪細胞の中に蓄積されていきます。
つまり,これがストレス太りというわけです。
ストレスがたまると食べすぎたり,甘いものを欲したりすることだけが原因ではないのです。
【モーツアルトを聴くのに最もよいタイミングとは】
モーツアルトはいつ聴いてもよく,就寝時にはリラックスして眠りにつきやすくなります。
特に効果があるのは,仕事や勉強などでストレスがたまってきたときです。
昼間は交感神経の働きが盛んなので,このときにストレスで興奮すると太りやすくなります。
疲労がたまったり,興奮したりしたら,モーツアルトを聴くようにしましょう。
逆に,夕食の前後は避けましょう。
夕食時に聴くと,副交感神経の働きが盛んになり,胃液とインスリンが多く分泌されます。
そして,肝臓でのブドウ糖から中性脂肪への合成が活発化し,脂肪細胞への蓄積も盛んになります。
インスリンが盛んに分泌されるのは,食事を始めてから30分ほどたった頃です。
よって,消化・吸収がひと段落するまでの1時間ほどは,避けたほうがよいでしょう。
【やせる香りの脂肪を燃焼させる効果とは】
香りには様々な成分が含まれています。
そして,その香りをかぐだけで,体や神経にいろいろな影響を与えることがわかっています。
そのポイントは「自律神経」にあります。
自律神経の1つである「交感神経」には,体を活動的な状態にする働きがあり,脂肪は消費されます。
もう1つの「副交感神経」には,体をリラックス状態にする働きがあり,脂肪はため込まれます。
ある種の香りには,交感神経の働きを活発にして脂肪を燃焼させる効果があります。
さらに,脂肪を燃やすたんぱく質を増やすノルアドレナリンというホルモンの分泌が盛んになる,ということがわかってきました。
この香りの効果を利用してやせるというわけです。
【グレープフルーツの香り】
やせる香りの定番で,「リモネン」という精油成分が交感神経を刺激し,そして脂肪燃焼につながるホルモンの分泌を促します。
また,「イノシトール」という水溶性のビタミンB群が含まれ,コレステロールの過剰蓄積を防ぎ,脂肪の代謝をよくする効果もあります。
最も香りが含まれているのは皮で,いろいろな楽しみ方ができます。
そのまま香りをかぐ,お風呂に入れる,枕元に置く,身はジュースにして飲む,精油にするなど。
【フェンネルの香り】
東洋ではウイキョウと呼ばれるセリ科のハーブです。
香りをかぐことで交感神経を刺激し,種は利尿作用,発汗作用,便秘に効果があります。
別名「ダイエットティー」ともいわれ,お茶にして飲むことも多いです。
種はそのまま噛んだり,力レーやシチュー,魚料理のスパイスとして利用できます。
【タラゴンの香り】
別名エストラゴンと呼ばれるキク科のハーブです。
香りは交感神経を刺激し,脂肪燃焼を促します。
生でなくても,調味料として売られているものでも十分効果は発揮されます。
生なら肉魚料理やサラダにします。
乾燥葉ならお茶にしたり,バターに練り込んだり,お風呂に入れて香りを楽しんだりできます。
【ラズベリーの香り】
香り成分の「ラズベリーケトン」は,脂肪細胞に直接作用して脂肪分解酵素の働きを促進します(唐辛子に含まれるカプサイシンの3倍もの脂肪燃焼効果)。
お茶やサプリメント,ジェルなど,商品も豊富です。
【メル友ダイエットの進め方とは】
ダイエットは,孤独になりやすく,一人だと挫折しやすいものです。
メル友ダイエットでは,メル友と情報交換をしながら,また競い合いながら続けることができます。
そのため,長続きできて効果もが上がりやすく,人気もあります。
①まず,ダイエットのためのメル友を3人,4人募集します。
ダイエット効果を互いに確認する上では,できれば毎日顔を合わせている人がベストです。
②次に,チャレンジするダイエット法と現状の体重(体脂肪),目標体重(体脂肪)を設定します。
ダイエット法は,運動のように根気がいるものを1か月継続させるものが適しています。
③日々の変化が目に見てわかるように,体重計は0.1キログラム単位,体脂肪計は0.2%単位の表示のものを使用します。
④毎日,体重を測定する時間を決めて,体重と体脂肪をメールで報告し合うようにします。
体重・体脂肪測定は夕食前の入浴前がベストですが,それが難しいときは全員が同じ時間帯に計るように決めて厳守しましょう。
【メル友と見比べて自分の欠点をチェック】
⑤1週間ごとに反省会を開き,中間ランキングを発表して,順調な人を称えましょう。
上位者は順位を守るため,下位者は上位者を追い抜くために,それぞれが努力することでしょう。
この相乗効果によって,ダイエットが進みやすくなります。
さらに競争心をあおるために,1か月後の優勝者には全員でお金を出し合い賞品を贈るのもよいでしょう。
⑥1か月後には最終的なランキングを決定します。
思うような結果が伴わなかった人は,他のメル友を探して再挑戦します。
競争相手が変わって,上位にいるとダイエット法が長続きしやすく,意外とよい結果が出るものです。
【写メールでできる密度の濃い情報交換とは】
写メールでお互いの食事を送り,チェックし合うのもよいでしょう。
食べたものやその量に応じて,体重がどのように変化するかを知ることができるので,より密度の濃い情報交換といえるでしょう。
相手が行動を共にするような範囲の人であれば,できるだけ外食は一緒にとるようにしましょう。
食べる量,食べ方などを自分と見比べて,自分の欠点をチェックできるからです。
例えば,早食い,バランスの悪い食事内容,マヨネーズのかけすぎ…など。
【鏡を見ることがダイエットになる理由とは】
ダイエットをする人にとって,鏡は本当に心強い味方になり得るのです。
自分の醜い体を見るのは気が進まないかもしれませんが,まずは現実と向き合いましょう。
大きなお尻,たるんだお腹,太り脚,たるんだ二の腕…
これらを鏡に映すことによって,何としてもスリムな自分に生まれ変わるぞ! といった,強い決意が湧き上がってくるでしょう。
毎日鏡を見るのと見ないとでは大違いです。
そのモチベーション次第で,結果にもおのずと差が出てくるでしょう。
また,毎日鏡で自分の体を見ていれば,自分の体のことがよくわかってきます。
そして愛おしく思えるようになり,ダイエットを続ける大きな励みになるはずです。
【ミラーダイエットの進め方とは】
①まず,全身が映る大きな鏡を準備します。
②次にそして,毎朝,毎晩,体重を測ります。
その後,鏡に全身を映して(なるべく裸のほうがよい),客観的に自分の体を観察するのです。
・まず全身を見る
・左右側面のシルエットを見る
・手鏡などを使って後ろのシルエットを見る
・体をねじったり,曲げたりして見る
など。
夜はお風呂上がりに裸のままで観察し,この肉なんとかしたいなぁ,など言いながらマッサージしてみるのもいいでしょう。
とにかく,毎日鏡で全身を見ることを習慣にすることが大事なのです。
③あとは,ウォーキングやストレッチなど,好きなダイエットを組み合わせればいいでしょう。
そのうちに,自分の体の変化が目に見えてわかるようになることでしょう。
【鏡を見ながら自己暗示でダイエット】
鏡を見るときは,私はもっとやせてきれいになる,と鏡の中の自分に話しかけ自己暗示をかけてみましょう。
そうすると,本当にやせたり,きれいになってくるそうなのです。
これは脳の働きによって,やせようとか,きれいになろうということに関して,ある種のホルモンが分泌され,その効果が促されるからだといわれています。
また,自己暗示の効果は心理学でも実証されています。
自己暗示できれいになれるなら,利用しない手はないでしょう。
【計るだけダイエットの進め方とは】
このダイエットでの目標は,1日50~100グラムの減量です。
①まず,体重計はなるべく目盛が細かいものを使います。
1日で100グラム減量したとき,1目盛100グラムの体重計なら,減量したことがはっきりわかるからです。
②体重は,1日2回計ります。
・朝の起床直後に,トイレを済ませて1回
・夕食後に1回
③計った体重の数値を1目盛100グラムにした折れ線グラフとして記入していきます。
④寝る直前に計った体重は,別欄に記入します。
そして,もし体重が上がってしまった場合は,「言い訳」として欄外に記入していきます。
このダイエットのポイントは,記入した体重データをどう生かすかということです。
そこで生きてくるのが欄外の「言い訳」です。
友だちに誘われ外食とか,美味しいのでついお代わりした,などといった記入があれば,やせない原因は明らかであり,それを改善するために努力するはずです。
一般的に食後のほうが体重は重く,翌朝になると体重が下がります。
しかし,夕食後と朝の体重が変わらないとすれば,夕食後に間食をしたか,あるいは夕食の時間が遅いかのどちらかです。
このことがわかれば,どう改善すればよいのかわかるでしょう。
【計るだけダイエットを成功させるコツとは】
まず,体重計をいつも目につくところに置いて,計り忘れがないようにしましょう。
体重を計るときは,いつも同じ服装にします(例えば,下着だけ着用とか)。
そして,グラフは目につく場所に貼っておきましょう。
こうすれば,グラフが右肩下がりになったときに,ダイエットが楽しくなってくるからです。
【グラフが下がって得られる「快感」とは】
この計るだけダイエットが有効な理由は,グラフが右肩下がりになって得られる「快感」です。
グラフの変化を見て,これまでとは考え方が変わってきます。
テレビを見てごろごろしているより,ウォーキングしてやせたほうがいい。
また,ご飯をお代わりするより,グラフが2目盛下がったほうが気持ちいい,など。
油や糖分をとると,脳から「エンドルフィン」という強い快感物質が分泌されますが,この快感物質に打ち勝つことは容易ではありません。
しかし,右肩下がりのグラフを見ることで,この快感物質に打ち勝つ「快感」を得ることができるのです。